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移動速度に応じた自動ズーミング
による効率的ナビゲーション

with Ken Hinckley

Demostration Movie (mpeg, 2min, 33MB, no-audio)
Demostration Java Applet !!!

情報空間のナビゲーションのための基本手法として、表示位置を動的に制御する スクロールと表示の拡大縮小を行うズーミングがあげられる。 スクロールには通常スクロールバーが使用されるが、わざわざカーソルを 画面の端へもっていって小さいつまみをつかまなければならない他、文章が長い 場合にはつまみの微小な移動で表示内容が急激に変化するといった問題がある。 これに変わる手法として、マイクロソフトのホイールマウスのようにスクロール の速度を連続的に調整することによって移動を実現する方法があるが、 移動速度を上げすぎると表示に目がついていかなくなってしまうという問題がある。 ズーミングに関しては、ユーザがスクロール操作とは別に明示的に操作しなくてはならず、 負担が大きく混乱を招きやすい。
本研究では、このような問題点を解決する手法として、速度によるスクロール操作 において、速度に応じてズームレベルを自動的に調整するインタフェースを開発している。 ユーザが移動速度を上げた場合には、目的地が遠くにあると考えられるので、 自動的にズームアウトがおこり大局的な情報が提示される。 逆に、ユーザが速度を落とした場合には、目的地に近いと 考えられるので、自動的にズームインがおこり文書の詳細が提示される。 これによって、明示的にズーム操作を行うことなく、スムーズに拡大・縮小表示の 間を行き来できるようになるほか、 スクリーン上でのみかけの移動速度が一定に保つことが可能となる 具体的なアプリケーション例として、WWWブラウザや地図ビューワ、写真ビューワなどを実装した。 簡単なユーザテストを行った結果、とくにビデオゲーム等になれている若いユーザには好評であったが、 高齢者などには多少操作が困難なようであった。

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