Processing によるインタラクティブプログラム作成入門

このページの目的は、初年次ゼミの講義に最低限必要なプログラミングスキルを身に着けてもらう (自分の考えた独自のインタラクティブアプリケーションを実装できるようになる) ために参考となる情報を提供することである。

第2回目の講義の前までの自習時間で、以下の「基本」の内容を一通り終えておくこと。 わからなかった点は、第2回目の講義の時間に質問すること。 身につけるには、読むだけでなく、実際に自分でコードを入力して動かしていくことが必須である。 ただしすでにプログラミングに慣れ親しんでいる学生は、適宜とばしていってもよい。

その後、第2回目の講義の時間中と、第3回目の講義までの自習時間で、「発展」の内容をやっておくこと。 わからなかった点は、第2回目の講義の時間に質問すること。 「発展」で実装した独自機能について、第3回目の講義でデモを交えて説明する。

また、ここに挙げたものはあくまで一例で、以外にもいろいろと有用なリソースがあるので(processing で検索すれば出てくる)、 同程度の内容が習得できれば、それらを参照してもよい。

基本

Processing の入手: Processing のインストール / エディタで日本語を表示する / 実行画面での日本語の描画

Processingでのコーディング入門: Processing入門

発展

初年次ゼミでは、インタラクティブなアプリケーションの作成に取り組む。 何も例がないと取り組みにくいと考えられるので、 ここに、その例として、典型的なゲームのひな型となるものを以下に挙げる。 まずは、これらのひな型を少し改変して、何らかの新機能を付け加えてみること。 音の出し方などは、自分でインターネットを検索して情報を集めて実装すること。 はじめての学生は何かしら1つ意味のある機能が実装できればよいが、 意欲とスキルのある学生はどんどん改変してまとまったものを作ってみることを期待する。 これらとは全く独立に作りたいものを作るのでもよい。 この講義で作ってみたい作品の基本動作を体現するようなものができれば理想的。 (音ゲーなら音ゲーの基本動作を実装するなど)

アドベンチャーゲーム adventure.zip
基本的には紙芝居で、次の行動を選択肢の中から番号で選択していく。 画像データとその間の遷移規則を決めれば最低限の作品ができる。
追加実装の例:音を出す。シーンを増やす。アニメーションさせる。パズルを入れる。

ロールプレイングゲーム quest.zip
2次元のマップを歩き回る。特定の場所にいくと、イベントがおきる。 マップデータとイベント規則を決めれば最低限の作品ができる。
追加実装の例:音を出す。ゲームの再開。移動をアニメーションにする。マップをスクロールする。村人と話す。

アクションゲーム jump.zip
リアルタイムでゲームが進行するので、それに合わせて入力を行う。 自分のキャラクターの動きを操作する部分と、敵キャラクタの動きを生成する部分をプログラムとして 記述する必要がある。
追加実装の例:音を出す。スコアをつける。敵を増やす。長押しで高く飛ぶ。地形をつける。ボスキャラ。