ぐるっとパス日記

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日記(嘘
ぐるっとパス日記は、この日記からの抜粋です
ぐるっとパスを使う会
ぐるっとパスを使った男たちの記録です

2004/2/17

国立科学博物館

大学を出たのが 14:00 と遅かったため、 2 時間しかなかった。 3 時間あればのんびりと見られるところを 3/2 倍の速さで見ることはせず、 2/3 をのんびりと見た。 博物館や美術館には 16:30 か 17:00 には閉館してしまうところが多く、 我々のような夜型の人間にはつらいところがある。

科学博物館としては理系大学生のレベルに合わせるわけにもいかない (それどころか小学生が楽しめるようにしなければならない) ので、 我々が素直に楽しむことができないのは必然の流れである。 しかし、 与えられたものから楽しさを見つけるのは我々の責任だ 。 小学生だった頃の思い出を紹介しあったり、展示方法の工夫について語りあったり、 みんなで行くことの意味はそういうところにもある。 もちろん、隕石が地球に降り注ぐときの様子の再現など内容的に興味深いものもあった。

最後は「蛍の光」に追われるようにして博物館を後にした。 「研究室でも蛍の光を流せば帰る気になるのに」などと話しながら帰った。

2004/2/19

相田みつを美術館

相田みつを美術館は「居酒屋によく飾られているような文字を書いてる人」だとか 「ナハナハ」だとか散々ネタにしていたけど、なかなかおもしろい美術館だった。 ナハナハといってしまう癖は抜けないけど。

「書は余白の芸術」という言葉に強い説得力を与えるところだった。 作品の近くに寄ってそこにこめられた言葉を味わった後、 一歩離れてその全体としてのかたちをみてみるとまた違った味わいがある。 そして、館内のいたるところに設けられた休憩スペースは美術館としての余白となる。 ごちゃごちゃしている web ページがなんとなくいやなのは、 いい余白がないからかもしれないなと休憩しながら思った。

UI 研究者が喜びそうな展示もあった。 ひとつは、井戸のようなものを覗き込むと底に映像が投影されているもの。 もうひとつは、本のかたちをしたものに映像が投影されていて、 その上を筆でなぞると映像が変化するインタラクション性のあるもの。 覗き込んだり、なぞったりすることで、作品に対する印象が強くなるのかもしれない。

最後に相田みつをに触発されるかたちで一言書いてみようと思う。 あなたのうしろすがたや寝顔を映す鏡になりたい。 手書き blog でも開発しようかな…。

国立近代美術館フィルムセンター

フィルムセンターは日本で撮影された映像を復元・保存している施設で、 ぐるっとパスで入ることができる展示室では当時の映像や映写機を見ることができる。 しかし、昔の映画フィルムは燃えやすい素材でできていたため、 現在まで残っている映像はとても少ないらしい (フィルム保管庫はたびたび火事にみまわれていたそうだ)。 自分でも映画を作ることがあるような人に特におすすめの施設です。

2004/2/21

上野動物園

のんびり回ろうとすると丸一日かかるぐらい充実していました。 檻の中にいる小さな動物をすべて探し当てることをしなければ半日ぐらいで回れると思います。 基本的には彼らも見られることは好まないのですから探すのが大変なこともしばしば。 ディスプレイを眺め続けているせいで三次元空間の認知能力が落ちているのかもしれません。 中にはサービス精神旺盛なのもいて、 たとえばジャイアントパンダのシュアンシュアンは予想に反してかなり動いてくれました。

パンダが食べているものとほぼ同じものを体験できるパンダ団子なるものをみんなで食べました。 まずくもなくおいしくもなく、白玉のような感じ。 他にもゴリラセット (?) というものがみたいなのですが、 そちらは生野菜とかがあって、かなりえさそのもののようです。 こちらはさすがに食べる気になりませんでした。

個人的に一番かわいいと思ったのは、タテガミオオカミの赤ちゃん。 ちょうど授乳直後の一番活発な時間に見ることができてラッキーでした。 うちの犬が小さかった頃のことを思い出しました。

2004/2/24

国立西洋美術館

最初の半分ぐらいは宗教画で、写実的な絵があったと思っていると、後半はよくわからない抽象画。 美術をここまでしょぼく説明した文章が今まであっただろうかというぐらい 情けない文章ができあがった。ちなみに、大学生 130 円だからぐるっとパス使うまでもないよ。

絵画のタッチなどから受ける印象とそのモチーフそのものが持っている印象とが 必ずしも一致しないというのはおもしろい。 文章でいうならば、言葉から受ける印象と主題から受ける印象、とかだろうか。 強烈なメッセージをやわらかい言葉に包み隠す。難しそう。

2004/2/28

国立科学博物館附属自然教育園

最大限の放置が特徴だと思います。 歩くためのコースは確保して、あとは植物任せ。 植物の配置を管理人が決めるのではなく、植物を見つけた管理人がそこに名札を立てていく。 ある植物がどんどん増えて他の種を圧迫し始めようともそれに手を加えたりはせずにただ見守る。 まあ植物園だと思っていたからそれが特徴だと感じられるだけで、 天然記念物に指定された林だと思えば納得がいきます。

さまざまな生物が互いに影響を与えながら存在していることを実感できるところです。 大きな常緑樹が育ってそのまわりの植物が日光を失う様や、 大きな木につた状の植物が寄生する様などは考えさせられるものがあります。 空気もおいしくて、物思いにふけるには最高の場所です。

目黒区美術館

常設展を持たず、いつも企画展をしている美術館です。 今回は、 所蔵作品展「でぃてーるの誘惑」と 村野藤吾氏が設計を手がけた旧千代田生命本社ビルの写真・図面展とが 同じ会場で開催されていました。 両者の展示物が入り乱れ、変わった雰囲気をかもしだします。

東京都写真美術館

文化庁の陰謀によりアニメ展になっていました。 こういうのを確信犯だというのでしょう。 僕はアニメのことはよくわからないのですが、 アニメだから敬遠するということはありません。 最近はアニメでできることと実写でできることが近づいてきている印象があります。 それぞれどのような独自性を出していくのか、 それともその境界はますますあいまいになっていくのか、楽しみです。

写真美術館をアニメ化させた文化庁メディア芸術祭もみてきました。 会場がハイセンスな空気 (?) で人も大勢いるため、 テンションを慣れない方向に何段階か上げないといけなくて、その場にいるだけで疲れます。 美術館や博物館は照明を弱めにしてあるところが多いのですが、 ディスプレイを暗いところで眺めるというのはもうそれだけで苦行です。 絵画などと違って照明で作品が劣化するということはないので、 明るくしてもいいような気がします。

2004/3/1

葛西臨海水族園

雨が雪に変わるような少し季節外れのコンディションで人もまばらだなと思ったのも束の間、嵐が押し寄せました。 小学生 (低学年 ?) の団体です。始めのうちは元気だなぁと見守りながら順路の脇でやりすごしていたのですが、 やりすごしたと思うとまた次の学校 (制服が違う) がやってきます。 5 校目ぐらいにはもう笑うしかなくなっていました。

しかし、なんでこんなに重なるんだ…と考えたところで気がつきました。 葛西臨海水族園は屋外のイベント (遠足とか) が雨天で流れたときの代行イベントによくなることを。 僕が小学生のときも一回ありました。 ここに来るのもそのとき以来か…と懐かしさに浸ってみると嵐もあまり気にならなくなり、 むしろ元気な少年少女たちよありがとうと言いたいぐらい。 カクレクマノミを見つけて「ニモだー!」と叫んでたりするのをみて自分も(ニモかー!)と心の中で叫んでたり。

深海魚が浅い水槽で平然としているのを不思議に思ったり(よくよく考えると普通のこと)、 金目鯛が泳いでいるのを見て昨日の気が早かった店で食べた煮付けを思い出したり、 クロマグロとキハダの区別ができるようになったりしました。

2004/3/2

下町風俗資料館

二階展示室に昔ながらのおもちゃコーナーがあって、そこでかなり長いこと遊びました。 他の人が「あぁ昔のおもちゃね」と素通りしていく中で黙々とやりこむ大学生 5 人。 特に和風知恵の輪 (?) に熱中。 紐とか皮のような素材の変形を利用しないと解けないので、 最近流行しているキャストパズル (金属製) なんかとはまた違った難しさがあります。 ちなみに僕は、天才 4 人に囲まれてひとり「解けないよ〜」と悔しがっていました。

2004/3/6

東京国立近代美術館

日本人の作品を主に扱っていた。 傘をついて歩いているおばあさんの絵が妙に印象に残ってしまった。 日本人が日本を描かないで誰が描くんだと。 ふとなぜか新しいスタイルシートの構想が浮かんだりした。

東京国立近代美術館工芸館

花をテーマとした所蔵作品展を行っており、 美しい着物や器を見ることができた。 いい器を前にするとやはり手にとってみたくなるのだが、それができなくて残念。 ゆんさんはガラスケースに映った手を眺めることで触っている気分を味わっていた。 工芸館は建物 (重要文化財に指定されている) も堂々と美しい。

科学技術館

土曜日ということもあって小学生がたくさんいて、 いよいよ理系大学生が行くところではなかった。 体験コーナーを我々が独占してしまったのではあまりに大人気ないですし。 体験型のコンテンツを増やそうという意図はわかるのだが、 何をしたいのかよくわからないものや、ちゃんと整備されていないものなどもかなりあり、 もう一歩がんばってほしい気がした。

2004/3/7

日本科学未来館

名前は胡散臭いが、 各分野の最先端研究を魅力的な展示群で見せてくれるすばらしい博物館だった。 小学生から理系大学生まで楽しめるでしょう。 混んでいるうえに時間もあまりなかったので、見られないところもあり残念。 ちゃんと見ると一日がかり。

船の科学館

船の科学館は確か二度目でしたが、前に来たときほどは楽しめなかった。 そんなに船の模型ばかり見せられてもなぁと思っていたけど軍艦はかっこいい。 そんなことかくとミリタリーマニアだと思われそう。

展望台。

  1. デートで展望台へ
  2. (「夜景がきれい」に対して「君の方がきれいだよ」と言おう)
  3. 「ここ高くて怖い」
  4. 「君のほうが怖いよ」 バシッ

Dinasaur FACTory

博物館をもつことで文化的な社会貢献をもくろむ林原グループと、 PDA を使って博物館をインタラクティブにする実験を行いたい松下グループとの 思惑が合致してできた博物館。 入り口で貸し出される PDA を持ち歩いて、展示物の前に行くとその説明が聞ける。 よく話には聞いていた試みだけど、実際に自分が体験するのは初めて。 期待していたのに、一緒に行った友達とのコミュニケーションが減ってかなりだめ。 ゲームのフラグを立てるような単調作業をしている感じになるし。 まあ展示の説明はいつもよりちゃんと聞いて理解は深まるので、 全然価値がないといわけではない。

2004/3/9

旧東京音楽学校奏楽堂

日本に学校で音楽を教えられる人がいなかったような頃から 日本の音楽界を支えてきた重要な施設の重みを感じずにはいられません。 しかし、僕は楽譜をみてもイメージの沸かない人間。 やはりコンサートをやっているときに行った方がいいかもしれません。 歴史ある建物ですが、しっかり補修されて今でも使われているのです。

2004/3/12

東京都現代美術館

意味不明の抽象画がたくさん並んでいる中に、 ひとつだけなるほどと思うようなタイトルがついている作品があると、人はとてもうれしい。 ということが、作品解説カードの減り具合で見て取れた。 周期の異なるカウンタをたくさん組み合わせたものは芸術らしい。

深川江戸資料館

江戸時代に交通の要所であった深川についてお勉強。交通といっても船。

芭蕉記念館

俳句ファンとおぼしき人で賑わいをみせる。場外ればしょうーが。 芭蕉のお弟子さんのことなんて知りませんでした。

江戸東京博物館

再現模型は精巧かつ大規模で見ごたえがある。 体験コーナーは重いものを持つものばかり。纏、千両箱、肥桶を持った。 どれもこれも、その目的と照らし合わせると重い。

2004/3/13

江戸東京たてもの園

武蔵小金井駅のホームに降り立ってみるとなんと隣の車両にゆんさんが。 遠くに出かけるときは現地集合にするのやめようかなと思った。 武蔵小金井が遠いだなんて言ったらブーイングの嵐に身を置くことになりそうですが。 駅から歩いて 15 分程度で小金井公園に到着。

たてもの園は小金井公園内にあるのですが、この公園広いこと広いこと。 絶好の梅見日和という感じで気持ちがよかった。 桜もたくさんあるようで、花見の季節もきれいだろうなぁ、いいなぁとなんか想像に浸りっきり。 この時点でたてもの園を出たら公園の中を通って三鷹まで歩くことが決定。

江戸東京たてもの園はかなり楽しい。 建物に靴を脱いで上がって見学するので、モデルルームの時代錯誤版という感じ。 かやぶき屋根の家にはいろりがあって火が焚かれていたりする。 職員の人といろりを囲んで談笑なんて光景も見られた。あの煙がまた哀愁漂っていていい。 住居以外にも居酒屋とか銭湯とか駄菓子屋とかいろいろな建物があって飽きませんでした。

三鷹市美術ギャラリー

三鷹市美術ギャラリーではミレーの作品を中心とした風景画の展示を行っていた。 風景画なんて写真を見慣れた現代っ子の僕には…と少しだけ思っていたが、 やはりなぜか心動かされる絵がある。なんでかはわからない。わからなくていいや。

2004/3/14

ぐるっとパススタンプラリー 25 個到達おめでとう。ありがとう。

府中市郷土の森博物館

ぶらっと郷土の森美術館まで歩いて行くとちょうどプラネタリウムの時間。 星空 + リクライニング + BGM = 眠。実際に寝てはいないけど今にも寝そうだった。 プラネタリウムを出ても眠くてふらふら。本物の星空がみたーい。

府中市美術館

さらにぶらっと歩いて美術館へ。 この美術館には公開創作室というのもあってオープンな印象を与える。 府中在住の芸術家も多いのだとか。所蔵作品も比較的新しいものが多かった。 ぶっちゃけよくわかんないけど。素人目には水彩いいなぁと思う。 なんで油彩が主役なんだろ。

2004/3/15

何も一ヶ月に二回も動物園に行かなくても…とは思いません。

多摩動物公園

日曜日の上野動物園とは比べるまでもないですが、 月曜日の多摩動物公園はそれはもう空いていました。 動物の飼育スペースも広々としていて、お互いに優雅な気分。 広いから回るの大変かと思っていたけど、 むしろ人をかきわけなくていい分楽だった。

敷地に余裕があるので、それぞれの頭数が多い。集団行動の様子が観察しやすいかもしれない。 檻に一匹とかだとなんか寂しそうだし。 レッサーパンダやタヌキはけんかしてたけど。

あーもう、語り尽くせない。多摩動物公園はいいです。多摩まで行く価値あります。 クレープおいしいです。コアラを見た後のコアラのマーチは格別です。

2004/3/16

最終日。

東京国立博物館

時間がなかったのでざっと歩きとおすぐらいしかできなかったのですが、 それでも思わず足が止まってしまうものが数多くありました。 特に、備前長船で鎌倉時代に作られた小龍景光という刀には、 体を腰の辺りからぐいと引っ張られるように感じた。

© 2004 Takeshi Nishida (tnishida @ ui.is.s.u-tokyo.ac.jp)