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手書きによる電子カルテインタフェースに関する研究

五十嵐 健夫, 芦原 貴司,八尾 武憲, 永田 啓, 高田 雅弘, 中沢 一雄

Demostration Movie 5min [AVI,20MB] (要TSCCcodec)
プレゼンテーション資料

従来の電子カルテインタフェースは、デスクトップ環境向けにデザインされた既存の Graphical User Interface (GUI)をそのまま持ち込んだものがほとんどであり、患者 さんと対面してコミュニケーションをとりながら行う、あるいは迅速性を必要とする ような医療現場でのカルテ記載としては問題が多いことが指摘されている。我々は、 迅速な入力と入力者の医療判断を支援することを目的として、既存のGUIとは異なる 、ペン入力に最適化された新しいインタフェースの開発を進めている。
本システムでは、手書きの診療録記載を行うメイン画面と、 外部から入力されたデータを時系列で表示する(熱型表)サブ画面の、 2つのディスプレイを利用する。 手書きカルテ部分は、縦に長い巻物のイメージとして提示され、ユーザは自由に手書きの文字や 図を描くことができる。画面は3分割されており、中央の縮小図で過去の記載を 参照しながら新しい記載を行うことなどが可能である。 プロブレムやオーダーについては、 手書きの記載では不十分なので、画面いっぱいに表示された リストから選択する方式を提案している。 その他、記載内容を選択して消去したり拡大縮小する機能、 過去のカルテを縮小して一覧表示する機能、 手書き文字認識を利用した計算機や3次元シェーマ描画機能などを実装している。

発表文献


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