ユーザインタフェース 課題

レゴブロックを組み立てるユーザインタフェースを設計し、実装する

課題内容
レゴブロックを組み立てるユーザインタフェースを設計し、実装する。 簡単のため、2次元のブロックとし、色は単色とする。 ユーザインタフェースはどのようなものでもよい。以下に例を挙げるが、これ以外の独創的なものも歓迎する。

効率だけでなく、オリジナリティの高いもの(他人と違うもの)を評価する。 実装は任意の言語および任意のプラットフォーム(PC, tablet, etc)を利用してよい。 ユーザがデザインしたレゴモデルは、かならず以下の仕様を満たすようにすること。 満たしていない場合には、警告を表示するような実装が望ましい。 出来上がったユーザインタフェースについては、動作がよくわかるような簡潔な動画を作成する(10秒程度)。 動作している様子をスクリーンキャプチャー (CamStudio, Bandicamなど)で記録すればよい。

仕様
仕様してよい部品(幅x高さ):2x1 6個, 3x1 6個, 4x1 4個, 6x1 4個
配置のルール:部品の位置は、x, y ともに整数値を取るものとする。y座標は地面のすぐ上のを0とし、上に行くほど大きくなるものとする。部品は、必ず上下接続で、地面と連結されていること。横接続で宙に浮くことはできない。重量のバランスは考えなくてよい。

開発環境の例 (参考)
Processing(Java), Unity(Javascript/C#), HTML5 Canvas (Javascript), AWT(Java), Qt(C++)

構想発表 (6/18)
実際の開発に入る前に十分に計画を練って、その内容を授業で順に発表する。 どのようなインタフェースとするのか、独自の工夫点はどこか、開発言語や環境は何を使うのか、などを説明する。 一人3分以内で説明できるように準備してくること。

ユーザテスト
実装したユーザインタフェースを使って、以下に示す3つのモデルを作成してもらう。 モデルは、紙に印刷したものを見せることとする。 被験者を2人(自分以外)用意してテストを行う。 なるべく情報科学科以外の人が望ましい。

手順:
1)概要を説明する(2次元のレゴモデルを作成する)。
2)操作方法の説明なしで、練習用のモデルを作ってみてもらう。完成までの時間を測る。あまりに時間かかりすぎたら打ち切り。
3)操作方法を説明して、その上で、練習用のモデルを作成してもらう。適宜補助する。
4)3つのモデルをこの順に作成してもらう。1つずつ時間を計測する。細かい部分が違ってもよい。被験者が「完成した」というまでの時間を測る。
5)レゴで遊んでいる気分で自由なモデルを1つ以上作成してもらう。 (何を作ってよいかわからないと言われたら、以下のような例を挙げてよい。犬、ニワトリ、ヘビ、船、ピラミッド)。
6)インタビューしてコメントをもらう(問題点や改善案など)。

練習用課題1課題2課題3

テスト結果はこちらで集計するので以下のフォーマットの表がほしい(タブ区切り)。 被験者のデザインしたモデルは画像のスナップショットを保存してレポートに記載する。 あまりに時間がかかる場合には途中で打ち切る(5分くらい?)。

実験結果(タブ区切り):
練習用(説明無)(秒)課題1(秒)課題2(秒)課題3(秒)
被験者1 60 60 12 20
被験者2 60 60 12 20
開発者 60 60 12 20

情報科学科以外所属でプログラミングが出来ない学生向けの課題
パワーポイントやGoogleスライドなどの図形描画できるソフトウェアでユーザテストを行う。 まず画面上に所定の大きさのブロックを表す長方形を所定の数だけ置いておく。 被験者には、その長方形をドラッグ操作で移動して、目的とする形状を作成してもらう。 その上で、どのような点が使いにくいか、どのように改善する良くなると思われるかをインタビューで明らかにする。 また、自分なりにオリジナルのユーザインタフェースをデザインし、 その動作を図と文章で説明したものを仕様書のような形でレポートにまとめる。

レポート提出方法
自分の実装の説明・実験結果・考察をわかりやすくまとめたレポート(できれば図を含めたpdfが望ましい)、 および動作を記録した動画(mp4など。10秒程度)を、氏名・学生番号を明記の上、下記の提出先までメイルすること ビデオはyoutube や dropbox などにアップロードし、レポートにURLを記載でもよい。 また、作成したプログラムを提出することは必須とはしないが、 ウェブ上で動かせたり、ダウンロードできる場合には、レポートにURLを記載してほしい。 レポートについてはフォーマットを用意したので、 これに準じて作成すること。 他の学生にとっても勉強になるので、各自のホームページで公開することも勧める。

提出期限: 7月22日(水)深夜 (厳守)

提出先: igarashi.lab@gmail.com (件名を「user interface report」としてください)

成果発表 (7/16)
自分で開発したインタフェースについて紹介する。 どのようなものを作ったのかの説明、デモストレーション、ユーザテストの結果、などについて説明する。 一人3分以内で説明できるように準備してくること。

なるべく早く作業を始めること。 テストには時間がかかるので、一週間前くらいまでには実装を終えるように。 不明な点、質問等があれば早めに五十嵐まで。 アップデートがあればこのページに掲示する。