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Peer-to-Peerネットワークにおける効率的なファイル共有に関する研究

橋本泰成, 平木敬



近年、NapsterやGnutellaによるファイル共有システムに代表されるPeer-to-Peer技術によるアプリケーショが新しい形態のネットワーク利用形式として広く使用されている。Peer-to-Peerネットワークにおいてピアとは各々がクライアントとサーバの役割をあわせもつコンピュータである。現在、それらのファイル共有アプリケーションにおいて、各ノードに対するファイルのダウンロードアクセスが集中した際には、単純に先着順にそれの要求に答えている。しかし、Peer-to-Peerネットワークには大量のDOM(download onlymember)が存在し、のような人物にファイルをダウンロードさせた場合、そのファイルは新しい第3者に公開されることはない。そで、ダウンロードした後にそのファイルを公開してくれる相手に優先的にファイルをわたすようにすれば、ネットワーク上にそのファイルのミラーリングが増えていくのでサーバの立場としては負荷を分散でき、クライアントの立場としてはレスポンスの性能が向上することが期待できる。

本論文は、そのための手法としてGnutellaネットワークにおいてファイルを公開している人物を互いに通知しあい(現在ファイルを公開している人物はダウンロードしたファイルも公開してくれることが期待される)、各ノードはその情報を元にリクエストが集中した際の処理順を決定するというプロトコルを提案し、個々のノードがそのプロトコルに従った時、それがネットワーク全体に対してどういう効果があるのかを自ら作成したシミュレータを用いて検証する。


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